家庭に自家製蓄電システム設置(Home-made Electricity Storage System)

電力会社は電力不足で、15%以上の節電を呼びかけている。電力不足で停電に陥ったり、生産活動に支障が出て日本経済が低迷することはなんとしても避けたい。
そこで節電の実証実験となったわけです。まずは家庭内に設置する節電システムです。市販品を購入すると高価ですので、まずはそれら以上の性能を持つ蓄電システムの自作(Home-made Electricity Storage System)を手掛けました。使用Component類は、誰もが入手可能な市販品を使用するように心がけました。

システム詳細と節電節約データ、問題点等をこれから公開していきます。本サイトに掲載のデータを無断で引用されたり参考にされたりすることは禁止させていただきます。また、本サイトをLINKされるときにはご通知ください。

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家庭に自家製蓄電システム設置(Home-made Electricity Storage System) への40件のコメント

  1. Nobo より:

    さすがに大きなバッテリーだ。

    電気代の請求が楽しみですね。

  2. Kamiya より:

    コメントありがとうございました。バッテリーが1個57kgもあるので、移動するときは大変です。充電時に独特の臭いがあるのですが、気になるほどではありませんが、狭い部屋では、換気が必要でしょう。

    • 山本 哲生 より:

      私も小型の蓄電式のDC~ACコンバーターを制作してますが、蓄電のためのバッテリーには気を付けています。バッテリーは密閉式のものなら大丈夫でしょうが、自動車のバッテリーは室外に置いて使用しないと、バッテリーからのガスが有害だと聞いております。充電時に独特の臭いが有害と思われますので、人体に影響がないかを調べて屋外に設置されたらいかがでしょうか?
      自動車での場合は外気に有毒ガスが発散されるから問題はないのです。良い装置を制作されても、健康に害があったら大変ですから気を付けてくだい。参考になれば幸いです。

      • 神谷 明 より:

        ご忠告ありがとうございます。充放電の際に多少水素ガスを出すようですが、12畳の元子供部屋に設置し、ドアを常に開放して使用しておりますので、”水素爆発”の危険もなく、この程度なら、有害とまでは行かないのでは・・・と思っております。現在はまだ試行期間で、最終的には、5年、10年と使う予定なので、FANを付けた金属製物置に入れて外部に設置する予定にしております。なかなか丈夫で、適当な大きさのものが見つかりません。

  3. 浦田和明 より:

    大したもんです。思ったことをすぐにやるなんて。すごいの一語につきます。きっとこれから
    続く人が出てくるでしょうね。そうであればあるほど神谷さんの功績はいつまでも記憶されるでしょう。
    システム詳細、節電データーを楽しみにしています。

    • Kamiya より:

      温かいコメントいただきありがとうございます。今後、システムの改善、節電データを更新してゆきますので、また、BLOGにお立ち寄りください。メーカーさんからも今後どんどん同様な改良されたシステムが販売されると思いますが、早く、もっと安く出して、より多くの方々が昼間の電力消費ピークの平坦化に貢献できればいいな、と思っております。

  4. Shibuya より:

    読売新聞夕刊で知りこのブログを拝見しております。
    節電は昼のピーク電力を抑えるのが目的なのに、夜も節電する必要があるのだろうかと疑問を持ちつい先日私のブログに書いたところでした。(趣味の釣りのブログなので釣り以外のテーマで書くことは希少です)
    その時に、1日の電力使用量を見て、余っている夜間電力が利用できれば電力不足は大きく改善されるのではないかと考えておりました。
    まさにそれにピタリのシステムですね。
    空調などの大電力の家電機器への利用も可能でしょうか。
    メーカーで量産すれば、もっと安価に普及できそうな気がします。
    各家庭で1台備えるようになれば、昼間のピーク使用電力の抑制と電気代節約の両面に貢献するところが大きい装置と思い嬉しくなりました。

    • Kamiya より:

      温かいコメントありがとうございました。さすがに問題の本質を捉えておられる、と存じます。夜の高速道路の照明を消して、車線を見難くし雨の夜など運転するのが怖いこともありますが、愚の骨頂ですね。このシステムで100V仕様のエアコンの運転は可能ですが、バッテリーの容量が十分でなく、エアコン単独でも長時間の運転は出来ません。200V仕様には200V用のインバータが必要です。近い将来、安く容量の大きいリチウムイオン電池が入手できれば長時間運転も可能でしょう。残念ながら、メーカー製品は高くて手が出ません。おっしゃる通り早く量産で安価になってほしいですね。

  5. ひさやん より:

    本日の読売新聞夕刊に紹介されていたので早速サイトを検索して拝見させていただきましたが大変よくできていますね。小生も原発事故以来このようなシステムを導入したいと思っていたところです。東電などあてにせずソーラー発電で完全に自給できると最高ですけどね。参考にさせていただきます。

    • Kamiya より:

      コメントありがとうございます。ソーラー発電も考えたのですが、このような大型バッテリーを充電するのには相当な枚数が必要で、初期投資額も予定の三十万円程度ではとても買えませんしPay-offに長年月掛かります。しかし、バッテリー充電器なら二万円程度でよいものが買えるので、これに決めました。夜間電力の安い時間帯でバッテリーがFullになります。当面の昼間の消費電力ピークの平坦化への貢献には、我が家の環境ではこれが一番、と判断した次第です。

  6. hiyama より:

    新聞で拝見しました。これならテレビもオーディオも動かせますね。ただ安全で色々配慮されているのではと察します。
    *小さいソーラーを買って遊んでいます。損得抜きで面白いと思います。

  7. 大谷 良市 より:

    最高です。きっと評価されるでしょう。なかなか実行出来ませんね。
    頑張ってください。

    • Kamiya より:

      有難うございます。将来は、現在の鉛バッテリーから、リチウム・イオンバッテリーにかえて、さらに充電量をまして、エアコン、大型液晶TV、などを長時間運転できるようなシステムに改善してゆきたいと思います。日産自動車が唱えているように、EV用の使用済みバッテリーなど使えそうですね、安価でRecycleしてくれることを祈ります。

  8. 本日読売新聞の夕刊を見てコメントしています
    我が家も震災時12時間停電、その後も計画停電が頻繁に発生し
    電気屋、ホームセンターには懐中電灯、乾電池がなくなり
    困っていましたが、20年以上前に購入したインバータが、物置に
    あるのを思い出し、ホームセンターで軽自動車用のバッテリーを購入し
    非常用電源を製作しました。
    他にも私と同じようなことをしている人がいるのではと思っていましたが
    神谷さんのブログをみて驚いています

    私も日曜大工、○○いじり、が趣味です
    よろしければ私のブログにも遊びにきてください

    • 神谷 明 より:

      季節外れのサンタ様、私の返信の仕方が悪かったようで、違った方に変身していたかもしれませんの再度、返信させていただきます。——————–
      はじめまして。BLOGを拝見いたしました。私よりもはるかに大工の技術はお上手で、お庭も綺麗に緑いっぱいにされ、特にCDをたくさんぶら下げて太陽光を必要な場所に反射させているアイディアには関心いたしました。おっしゃる通り、私の蓄電システムで技術的には何ら目新しいものはありませんが、読売新聞の方が興味をもたれた理由もそこにはありません。メーカーからもいろいろ同様なもっと新しい技術のバッテリーを使用した製品も出ておりますが、高すぎます。また、どのくらい安く作れ、どのくらい節電でき、どのくらい電気代を節約できるのか、という目に見えるデータに興味を持たれ、メーカーも安く便利な蓄電装置を早く出すように警鐘を出されているようです。東北地方の被災者の方々はこのようなシステムが本当に欲しがっていると言っておられました。

  9. hachibic より:

    わたしも先ほど読売新聞を読んで、訪問しました。
    2KW程度のインバーターが、ほしくなりました。
    入手したら、やって見たいですね。

    それにしてもバッテリが重い!床が抜けそう。
    バッテリーは、床下に収納したいなんて、考えています。

    • 神谷 明 より:

      早く、安全でコンパクトで軽く大容量で、その上、庶民的価格なリチウム・イオンバッテリーが欲しいですね。インバータは、停電時・復帰時自動切換タイプのもの(電菱ST-2500)を選んだので、タイマーで10:00pmに意図的停電を起こして、8:00amに復帰させて毎日冷蔵庫などの負荷に、昼間は東電からのAC100V、夜はインバータからのAC100Vを、と自動供給切換が出来て便利極まりありません。

      • のわーる より:

        昼間はインバータからのAC100V、夜は東電からのAC100Vではありませんか?

        • 神谷 明 より:

          ノワール様、おっしゃるとおりでした。間違いを指摘して戴き、有難うございました。

  10. Kamiya より:

    はじめまして。BLOGを拝見いたしました。私よりもはるかに大工の技術はお上手で、お庭も綺麗に緑いっぱいにされ、特にCDをたくさんぶら下げて太陽光を必要な場所に反射させているアイディアには関心いたしました。おっしゃる通り、私の蓄電システムで技術的には何ら目新しいものはありませんが、読売新聞の型が興味をもたれた理由もそこにはありません。メーカーからもいろいろ同様なもっと新しい技術のバッテリーを使用した製品も出ておりますが、高すぎます。どのくらい安く作れ、どのくらい節電でき、どのくらい電気代を節約できるのか、というデータに興味を持たれ、メーカーにも安く早く出すように警鐘を出されているようです。東北地方の被災者の方々はこのようなシステムが本当に欲しがっているそうです。

  11. たく より:

    はじめまして!

    震災後に蓄電設備が欲しくて、導入しました。

    当方はソーラーパネルを360W、バッテリーはEB160を2台、DC/ACインバータは1000Wと一部屋分の電気をまかなうのが精一杯です。一応、充電器も付けていますが、費用の回収を考えて公用電源は使用せず、ソーラーパワーに頼っていました。

    うちのは36万ぐらい掛かったので回収までには40年ぐらい掛かりそうでしたが、夜間電力で蓄電すれば、早く回収できそうですね!

    今心配しているのが、バッテリーの持ちです。同じくEB160を2台使ってますが、エアコンを2時間ほど使用したらすっかり電圧が下がってしまい、充電してもなかなか電圧が上がらなくなってしまいました(1ヶ月充電しても充電完了後に13Vしか行かない)。

    教えて頂きたいのですが、バッテリーの寿命はどの位と見ているでしょうか?
    また、充電完了後のバッテリーの電圧は何ボルトでしょうか?

    お手すきの際に教えてください。

    今後とも参考にさせて頂きます。

  12. 神谷 明 より:

    はじめまして。EB160ですと、Deepに放電された2台のバッテリーを満たすのに3日強くらいかかるので、2台のPVパネルだけでは毎日の使用には大分厳しいでしょうね。そこで、バッテリー充電器の登場になるわけで、私の場合ですと格安夜間料金時間帯の10時間で満たせ、それに要する電気代は桁違いに安いです。充電終了直後のバッテリー電圧は2台直列で、インバータを通して冷蔵庫などの負荷が繋がれた状態で26V程度ですので、貴方とあまりかわらないか多少高めなのではないでしょうか?バッテリー専門家ではないのですが、鉛バッテリーって、どのくらいDeepに放電するかによって寿命はだいぶ変わる(数か月から10年)らしいので、深くとも80%、理想的には50%に抑えると3年から5年は持つのではないかと思っております。密閉型バッテリーならDeepな放電を避け、補水型なら蒸留水を十分に保つようにするのが長持ちのポイントだと聴いております。過充電も危険なだけでなく、極端に劣化を加速し、寿命を縮めると言われております。

    • たく より:

      ありがとうございます。

      確かにPVパネルだけの運用では限界を感じています。
      同じように夜間電力での充電も考えてみます。

      尚、バッテリーですが負荷を接続すると0.3~0.5ぐらいすぐに下がってしまうため、心配してます。5年持てばうれしいのですが、1~2年ぐらいだと交換費用が厳しいです。

      長持ちするようにいろいろ工夫してみようかと思います。

      また、よろしくお願いします。

  13. トンサン より:

    初めまして。 トンサンと申します。新聞で見て訪問しました。
    小生のブログで紹介させていただきました。

    トンサンの夢「DC革命-家庭蓄電」
    http://blog.goo.ne.jp/tonsan2/e/dc769ddb808e79e4355604bdadc73616

    家庭蓄電のこと、これから少し勉強したいと思います。

    • 神谷 明 より:

      トンサン様、拙いBLOGに訪問され、その上、素晴らしい貴方のBLOGで紹介までして戴き、大変ありがとうございました。今回の原発台事故で、我々は取り返しのつかないことをしてしまったことに、やっと気がついたわけですね。今後、脱原発し、再生可能エネルギーを利用した発電を主流にするには、蓄電が不可欠だと思いますので、ぜひ、素人・玄人ともども皆で、蓄電について研究してゆくことが大切だと思っております。ハイブリッド車のインバータ電源は素晴らしいですよ。願わくば、バッテリーにもっと強力なものが欲しかったです。近い未来、そうなると信じておりますが。

  14. hachibic より:

    インパクトが強くて、すっかり、その気になっています。

    EB160を2台使って、エアコンを2時間ほど使用できるようなら、4台にしたらと考えています。10時間で充電を完了できるのでしょうか。

    ところで、再生バッテリーなら半額で買えますが、品質はどうなんでしょうか。

    また、Deepに放電を深くとも80%、理想的な50%に抑えると寿命が5年!これって、警告音がなったら、使用を停止していれば、よいのでしょうか。

    もっと勉強をしたいです。

    • 神谷 明 より:

      hachibic様、再度ご訪問有難うございました。家庭用エアコンには電源電圧の観点から100V仕様と200V仕様との2種類があり、そのどちらを駆動させたいのかにより、DC-ACインバータも出力電圧100Vか200Vかを選ばなければなりません。まず、そこを確認されることが大切です。バッテリーは、蓄電容量が大きい方がより長い時間放電可能ですが、充電にもより長い時間かかり、拙宅のEB160を2台直列接続の場合ではちょうど夜間割引料金時間内の10時間で終了しておりますが、4台(直列2台を2組並列?)にした場合何時間かかるかは、充電器のサポート容量によって異なると思われますので、一概には言えないと思われます。再生バッテリに関しては残念ながら使用経験がなくわかりかねます。放電停止電圧は、12Vの場合には10.5Vとされ、インバータによってはこの電圧に近づくと警告音を発して知らせてくれ、また、10.5Vに達すると自動的に出力停止をしてくれるものもありますが、そうではなく、10.5Vを超えても出力を停止しないものもあるので、その場合にはバッテリーの電圧を常にモニターし10.5Vに達したら、手動で使用を停止するなどの注意が必要です(自動警告モニター装置を自作される方もいるようです)。拙宅で使用のものは、自動的に停止してくれるので、その点は安心です。バッテリーに関して私は専門外ですが、バッテリは奥深く、勉強し甲斐があるのではないでしょうか。

  15. 閑人 より:

    すばらしいですね。しかも僅か33万円の投資で、停電対策に加えて電気代が1万5千円から3分の一の5000円になるとは。

    私も同じことを考えましたが、蓄電池が50~100kgになるので、中古のSmart UPS 1500を買って、とりあえずこれで計画停電対策としました。価格は僅か9000円くらい、企業のまとめ交換の放出品を狙うのがコツ。
    これでもブースターと40インチの液晶TVが3時間半は稼動できます。

    もっと大きな中古UPSを買って、バッテリーを外付けにすれば、もっと安価に神谷さんと同等の効果が期待できるかもしれない。

    • 神谷 明 より:

      有難うございます。33万円が高いか安いかは、意見の分かれるところです。市販のものよりは安そうですが、市販の物はそれなりにコンパクトにパッケージされていて素晴らしいし、故障に対する保障もしっかりしていると思われます。拙宅のシステムも、運悪く昼間の使用などでバッテリーが放電しきった(放電停止電圧に達した)ときに停電が起こればお手上げです。拙宅では、停電対策のためだけにこれだけの出費はひじょうにもったいないので、毎日の節電用として充電開始・放電開始とも自動で手間いらずに安全稼働することを目的としておりますので、このような値段でこのようなシステムになりました。なので、何日間も旅行などで外出していても、自動で動いてくれ、冷蔵庫の中身も新鮮に保ってくれます。インバータは出力1500Wでもよかったか、と思いますが、その場合なら、さらに4,5万円安くなったかもしれません。UPSは使用したことがなくわからないのですが、商用100Vが停電から復帰したときは自動的に商用100Vを出力にBypassしてくれるのなら、同様な自動運転も可能と思われますね。私も、UPSを勉強し、ずっと安価な停電用対策装置が作れたらやってみたいと思います。貴重なコメント有難うございました。

  16. 春山光雄 より:

    今までメールでやり取りしてましたが、このページで拝見しながらコメントを書いたりアドバイスを受けたいと考えました。あれ以来準備をして、ST-2500とPANcharge
    が入荷すれば、すぐ稼働できる状態になりました。インバーターからのAC電源は配電盤には繋げられない事が分かりましたので、改めて別の配線をしました。すべて壁コンセントにしました、と言っても3箇所ですが。費用の方は34万になりそうです。又ご指導お願いします。

    • 神谷 明 より:

      春山様、ST2500toとPANcharge1Kが早く届けばいいですね。特にPANcharge1Kはひじょうに需要が多く入手が困難な状況のようですね。インバータからの配線は壁の内部を通せれば、配電盤につなげなくてもいいのですが、既存住宅では難しそうですね。それから、プログラムタイマーでST2500とPANcharge1Kの電源をOn/offしているのですが、Custom社のWT-03は時々OffするときにOffしてくれないという誤作動をし、困ったのですが、昨日Panasonicの機械式なWH3311WPというタイマーに変えました。確実そうですが、15分単位での時間設定しかできないので不便です。34万円という費用は安いですね。

  17. Yoshiro より:

    神谷様、先日のラジオでこのブログを知り始めて訪れました。大変興味深く拝見させていただきました。太陽光発電よりもイニシャルコストが安く、かつ負荷平準化に貢献できるすばらしいシステムだと思います。ぜひ私も導入を検討してみたいと考えております。そこでいくつか質問をさせてください。
    1.一つ目は、バッテリーの容量についてです。バッテリーはEB-160を2基直列で御使用とのことですので、インバータの変換効率などを無視しても24V×200A(20時間率)=4.8kWhrの蓄/放電が理論上可能です。別のコメント欄で、昼間の電力使用量は、約4.2kWhrであったと書かれてありました。ということは、バッテリーの蓄電容量を100%使っていることになります。EBバッテリーといえど少し深すぎる充放電サイクルだと思いますがいかがでしょうか?計算が間違っていたらご指摘ください。
    2.次に、12Vバッテリーを直列24Vで御使用ですが、24Vで使用している理由をお教え願えないでしょうか?やはりケーブルの太さや、インバータの変換効率などを考慮すると12Vより24Vのほうが有利なのでしょうか?小生は自動車用(12V)の比較的大容量の充電器を所有しており、これを有効活用できないかと考えており、このような質問をいたしました。
    以上よろしくお願いいたします。

    • 神谷 明 より:

      Yoshiro様、貴重なコメント有難うございます。お気づきのように、自家消費では、充電器による夜間電力を利用した方法が一番です。太陽光発電パネルは売電専用に使用しないと、とても効果対費用が悪いです。 1. 充放電は50%程度が理想的といわれており、それに対して4.8kWhの容量に対して4.2kWhの充放電は深すぎるのですが、実際に4カ月使用していますと、その日によって深さが違う様です。それは、夜間時間(10:00pm-8:00am)の充電完了状況によって判ります(専門家ではないのでちゃんと測定は出来ませんが、充電器PANcharger1KのLEDの点灯状態である程度判断可能です)。その理由は、負荷の家電類のうちで一番大きな負荷である冷蔵庫(省エネタイプ500L)が環境温度によって著しく消費電力が違い、気温が低い時などはあまり充放電せず、暑い日は放電停止電圧すれすれに達するまで消費するようです。平均しますと、80%程度の深度なのかな、なんて思っております。このような使用方法で鉛電池がどの程度の寿命を呈するのかも実験項目の一つです。また、寿命は、寿命の原因を起こす、電極につくサルフュテーションPbSO4を溶かし、再生する溶剤の効果も観てみたいです。現在のところでは、寿命らしき傾向は観測できておりません。
      2.  24V理由の理由は24Vの方が多少変換効率が良い、電気容量的に2倍にしたいが並列では、個々の電池間のバラつきで局部的な電流が流れたりして結果的に短寿命に繋がる、電流量が半分になりケーブルの太さが細くて済む、等です。なので、出来れば24Vをお勧めしますが、充電の際だけ電池を並列にしてから12Vで充電するなんてことは、あまり実用的ではないですね。

  18. 神谷明様、私のブログにコメントいただき、ご返事が大変遅れ申し訳ありません。
    余っている深夜電力を昼間に有効利用するというアディアはすぐに思いつきますが、それを実際に個人でシステムを構築してしまうというのは大変なことです。
    その実行力に脱帽です。
    家電メーカーが本気で開発すればかなりいいものが出来ると思います。
    マンション住まいなので、太陽光発電、エコキュート、エネファームなどは利用できない環境ですので、ぜひ頑張ってもらいたいです。

    一つ気になるのは、深夜電力の価格が原発が停止するとどうなるかという事です。
    このシステムが普及するためにはランニングコストも重要ですので。
    原発停止による昼間の電力不足を補うシステムなのに、それに伴う深夜電力を気にしなくてはいけないというのは矛盾してしまいますが・・・・

    • Kamiya より:

      私のBLOGを閲覧いただき、また、コメントも戴きまして有難うございます。最近、Panasonic, Sony, NEC, BIC Camera, ヤマダ電機, 等の大手メーカから、充電機を使用した蓄電装置が発売され始めましたが、余裕ある人しか買えないような、結構いいお値段のようですね。それに、おもな目的が停電対策で、毎日のPeak Shifting目的ではないようです。私のシステムは毎日、昼間の放電、夜間の充電を自動的に繰り返すシステムは、まだ、ごく少ないようです。毎日充放電を繰り返すと、鉛バッテリーは寿命が極端に短くなり問題である、と聞いておりますので、そこのところのモニターもしております。今のところ約5カ月間の毎日使用ではバッテリー寿命の兆候は出てはおりません(1~2週間に1度の補水は大変です)。
      格安な夜間電力ですが、原発の夜間余剰電力を使っているので、原発が動いている間は、維持されるでしょうが、来年の春以降、全部の原発が停止してしまったあとはどうなるのか、将来どうなるのだろうと、心配してはおります。今のところ、誰も触れてはいないようですが、契約してしまえば、太陽光による発電の売電価格(¥42/kWh)のように、契約後数年間は大丈夫なのではないか、等と思っておりますが、電気代は上がるでしょうね。その後は、太陽光発電パネルが安くまた効率がよくなり、それによる充電が出来るのではないか、等と思ったりしておりますが、どうなるかは、心配しても仕方ありませんからね。それから、今から、節電を心がけ、予測される将来の電気代の値上がりに、対処しておくことも大切だと思いますが、このような蓄電システムを自作すると、否が応でも節電意識は高まります。

  19. 傘地蔵 より:

     システムによる節約効果と、節電意識の向上による節約効果は分けて考えられた方が誤解されなくて良いように思います。
     使用されているバッテリーに蓄えられるのは最大で 4kWh 程度に過ぎないので、深夜電力と日中電力の価格差で節約できるのは日に 80円程度ですから月に最大でも月に 2400円程度でしょう。

      http://www.gsdenchi.co.jp/products/car/product.cgi?ac=detail&m=1&s=1&series=1

     バッテリーの充放電サイクル寿命は 500回くらいのようですから、それだけの深い充放電を繰り返すと 1.5年を待たずに寿命が訪れるでしょうから、バッテリーの値段が 1個で 2万円以下なら良いのですが、それ以上なら赤字ですよ。

  20. Kamiya より:

    笠地蔵様、
    まずは、長い間気がつかずに大変失礼いたしました。確かに、深夜電力とジル真電力の価格差で節約出来るのは、1ヶ月で2,000円前後です。しかし、料金メニューを従量電灯制Bから”おトクなナイト10”に切換え、出来るだけこれに合わせた生活スタイルにすることで、さらにあと3-4000円節約することができ、また、昼間の電気使用量も月平均100kWhに落とすことができ、推測ですが(従量電灯制Bの時の昼間と夜間の使用量は区別出来ない)、以前と比べて約77%の節電するに至りました。そこのところは、拙いBLOGですが、断ってあり、誤解のないようにしたつもりです。この装置がなければ”おトクなナイト10”には切換えなかったと思いますので、どのくらいの期間でPayoffするかは、両面の合計で計算したいと思います。それに多少赤字でも、”ピークシフト”には出来るだけ協力したいと思います。それから、Li-i電池でなければだめだ、という方もいらっしゃいますが、一応自分でデータを取り、ロングサイクル鉛電池の寿命を確かめてみたいです。なので、このようなことをやるかやらないかは、個人の考え方次第です。大変有意義なコメントを頂きありがとうございました。

  21. Izumisawa より:

    Kamiyaさんの考え方はとても参考になります。私はサバイバルログハウスを念頭に
    独立型太陽光発電を考えていました。多分将来的には規制電力料金が自由化されると
    現在の買取制度が低価格に固定され、最終的に自家発電用途になるのではないでしょうか。その場合はどのような形態にせよ家庭で蓄電できる方式が重要になるでしょう。仮に災害等で停電が突然起きた場合、今のインフラで使えるものはゼロですね。
    水道水でさえダメですね。薪ストーブだけかな。ちなみに私は北海道です。
    でも、原発はダメですよ、

  22. ピンバック: 坂本龍一「たかが電気」 俺「ですよね。たかが電気のためにクーラーつけないとかアホですよね」 | ニュースまとめた

  23. tomo より:

    読売新聞の記事を拝見してから、時々参照させて戴いています。
    我が家でも震災をきっかけに太陽光発電及び蓄電システムを導入しており、
    遅ればせながら ブログを立ち上げました。
    当ページをリンクさせて頂いたので、コメントとしてご連絡さしあげました。
    自分で出来るところでエネルギーの見直しに貢献してればと考えております。
    これからも頑張っていきましょう。

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